【超満員バス】バスでの出来事と思ったこと
どうも、1週間があっという間に終わり時間の大切さを改めて感じるポンコツタロウです。
今回は、ドルゼ族の村から宿に帰ります。
【満員バスでの出来事】
超満員バスに乗り込むと、行きのバスより圧倒的治安の悪さを感じた。ただでさえ超満員のバスにもかかわらず、詰めるという習慣がない（奥に詰めるのは日本人でも気が使える人ぐらい）ので前方に混み合っていた。それをかき分けて1番奥まで進んだ。すると、外国人と人目でわかる現地の人は財布をカバンにしまうところを見て金をくれと言ってくる。（英語があまり話せないのでジェスチャーや現地の言葉）
冗談だとは思うものの、気づけばバスの多くの人からの視線を感じた。物珍しさにからかっているのかなんなのかよくわからなかったが、きっと嫌な人は嫌だろうなと思う感じの雰囲気だった。それに加えて、超揺れるバスの手すりに捕まることが精一杯。山道を登り下り曲がり続けるバスに立ってなるのは至極大変だった。
しばらくすると人が徐々に降りていき、席が空いたので座ることに。座ってすぐに男に『あの子いいでしょ？』と唐突に声をかけられたが1日の疲れとバスで予想以上の労力を使ってしまったのでテキトーに返事をして眠りについた。20分後に、車が停止していて外がざわついてい事に気づいた。
なぜかバナナが配布された。皆が外に出ていたので、気になって外に出る事に。すると、外ではパンクしたタイヤを取り替えていた。そこから修理を終えて、バナナを皮をヤギに与えて再びバスに乗り込む。夕方の涼しい風と現地の人の生活を眺めながらアルバミンチへ目指してバスは走り続けた。
【アルバミンチでの夕食】
もういく先も選ぶのと億劫だったこともあり、またツーリストホテルのご飯を食べる事に。前日のインジェラはなかなかパンチが強かったので、この日はトゥブスをたべた。ぶつ切りにされた肉を単純に炒めた料理。おいしい。シンプルな塩と肉の味。余計な味はついていない。それとパンを貪る。両方硬いので硬い物好きな自分にとっては最高の瞬間だった。(次の日も同じ場所で同じものを食べた)
ただ単純に、この器に入ってることでおいしさ3割マシ。たまにはリッチしようぜ
【就寝と共に思うこと】
この日は、いつも以上に疲れた。それはもちろん歩いていたからというのもあるけど、それより何故か人といる事に疲れていたように思える。超満員バスでの事は大したことのないように思えるが自分にとってはとても考える必要のある事だった。
海外に行くと、アジア人は軒並みお金持ちだという先入観を持たれがち。特に中国、韓国、日本は彼らからすれば見た目は一緒。(自分たちがブラジルの人とアルゼンチンの人の判別が容易ではないことと一緒)
だからこそ今回の旅でよく感じたのは、彼らの瞳の奥に『お金』という言葉が潜んでいる人が多かった。自分たちよりお金を持っているから、自分たちよりお金持ちの国だから、自分たちの生活に比べたらいい生活をしていると思う人が多いんじゃないかなと思う。やけにお金、マネーという言葉をきく、それもさっきあったばかりの人から。日本で生まれ、日本で育ったからこそこれまでは日本の生活が普通であって、アイデンティティも日本人の自分にとっては、ある種差別のような苦しい感情を持った。今回アフリカ大陸という母国から遥か遠くにある土地に住んでいる人々の生活を短期間見させて頂いたが、日本の人もエジプトの人もエチオピアの人もケニアの人も他の国の人たちもみんな一生懸命生きてるんだって心から思った。みんながお金というワードを出すわけではないけれど、お金をくれという人の数は圧倒的に多い。たとえ冗談で言うとしても、あまりにも多かった。別に自分が綺麗な格好をしていたわけでもないし、通りをマダムのように大手を振って歩いていたわけでもない。外見から、国籍から判断される。自分の今まで行ったことのないところに行っても日本のようにたくさんの人がそこでは生活していてお金というツールを使って生きている。それは現代に生きていく上でもうそれは仕方のないことかもしれない。でも、お金に生かされている人たちが多いようにも感じた。日本で暮らしていても、心の底にはお金が欲しいって思う。それはどこの国にいても誰もが一度は思ったことがあると思う。思ったことがない人は本当にすごい人だと思うし、素晴らしい人間性を持った人だと思う。だからといって、お金が欲しいと思う人が悪いといっているわけではなくて、それはそれで欲なのだから、いいと思う。人間に欲がなければ人間じゃないようにも思えるからだ。でも、ただ単純に楽しいことがしたいだけ楽しい体験をしたいだけ。みんなで笑って時間を共に過ごしたいだけ。だから、お金ありきで話しかけてくるのは辛いよね、みんな楽しいと思って生きていけたらいいのになと心の底から思うよなあ
ぴょんす
